講談社学術文庫大文字版オンデマンド

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興亡の世界史 空の帝国 アメリカの20世紀

生井 英考 (著者)

シリーズ:興亡の世界史

¥ 2,959 (本体: ¥ 2,690 + 消費税: ¥ 269)
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商品説明

◆重要◆
【表紙のデザインについて】
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【内容紹介】
20世紀初頭、ついに「飛行の夢」を実現し、「空の覇権」を争い始めた人類。ライト兄弟やリンドバーグなど、庶民が担ってきたアメリカの「空の文化」は、やがて「空爆」という悪夢をもたらし、二度の世界大戦、ヴェトナム戦争などを経て、9.11事件へと向かう――。

「アメリカの世紀」であるとともに「戦争の世紀」でもあった100年間を見つめ直す。「補章」として、ドローンにおおわれた「21世紀の空」を大幅に加筆。

古代ローマやモンゴルによる「陸の帝国」や、大英帝国をはじめとする「海の帝国」が興亡を繰り返し、ついに人類は「空の覇権」を争うに至った。現在最強の空軍力を誇る「帝国」が、アメリカ合衆国である。しかしもともとアメリカは、軽装の常備軍兵力しか持たず、その「空の文化」はもっぱらライト兄弟やリンドバーグに代表される「庶民」が担ったものだった。それがいつの間に現在のような「空の軍事大国」と化したのだろうか。

本書では、1903年のライト兄弟による有人動力飛行成功から、9.11事件に至る1世紀を、著者独自の社会史的・文化史的視点で見つめ直す。空から爆弾の雨を降らせ、街ごと焦土と化す――。「空爆」そして「原爆投下」は、20世紀の人類が初めて体験した惨劇である。この悪夢を生んだ20世紀は「戦争の世紀」であると同時に「アメリカの世紀」でもあった。飛行機械に夢を託した「マシーン・エイジ」、「真珠湾」をめぐる巧みなプロパガンダ、ヴェトナム戦争で殉職した女性カメラマンや、「9.11」の社会的トラウマなど、さまざまな素材からアメリカの「空と戦争の文化」を描き出す。文庫化にあたり、「補章」として、ドローンにおおわれた「21世紀の空」を大幅に加筆。

*[原本:『興亡の世界史19 空の帝国 アメリカの20世紀』講談社 2006年11月刊]
講談社創業100周年記念企画「興亡の世界史」の学術文庫版。

【目次】
第1章 ある日、キティホークで
第2章 ダロウェイ夫人の飛行機雲
第3章 翼の福音
第4章 ドゥーエ将軍の遺産
第5章 銀翼つらねて
第6章 将軍たちの夜
第7章 アメリカン・ライフと世界の旅
第8章 冷戦の空の下
第9章 幻影の戦場
第10章 憂鬱な真実
補章 21世紀の空


著者
生井 英考(いくい・えいこう)
1954年生まれ。慶應義塾大学文学部卒。共立女子大学教授などを経て、現在、立教大学社会学部教授。専門は視覚文化論、アメリカ研究。著書に『ジャングルクルーズにうってつけの日』『負けた戦争の記憶』ほか。訳書に『カチアートを追跡して』(ティム・オブライエン著)、『アメリカ写真を読む』(アラン・トラクテンバーグ著,共訳)ほか。

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