講談社学術文庫大文字版オンデマンド

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近世日本国民史 維新への胎動(下)勅使東下

徳富蘇峰 (著者)
¥ 2,541 (本体: ¥ 2,310 + 消費税: ¥ 231)
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商品説明

◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
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【内容紹介】
文久2年10月、正使三條實美、副使姉小路公知の両勅使東下。
将軍家茂と相見し、攘夷実行、親兵選貢を旨とする勅書を授くるに、家茂勅諚奉戴の答書をたてまつる。
巷間、志士による私刑横行し乱世の兆し顕著にして、幕威ますます墜つ。
一方、幕府を通ぜず諸大名に直接命令を下されるがごとく朝権一層伸張し、天皇親政の実を半ば現呈せんとする形勢。
今や「尊皇攘夷」は理想でなく現実となり来った。

【目次】
●第1章 横井小楠(しょうなん)の活動
 1 反動に対する大反動と空手形の始末
 2 松平春嶽(しゅんがく)・一橋慶喜(よしのぶ)の連合政治
 3 松平春嶽と横井小楠 ほか
●第2章 松平容保(かたもり)、京都守護職となる
 1 会津藩の京都進出
 2 春嶽の慫慂(しょうよう)、容保の決心
 3 松平容保の意見書(1) ほか
●第3章 土佐藩の勤王論台頭
 1 土佐の進出
 2 土佐における勤王と佐幕
 3 山内容堂(やまのうちようどう) ほか
●第4章 土佐藩に京都守衛内勅下る
 1 高知藩庁の改革
 2 京都警衛の内勅下賜
 3 三條實美、山内容堂に向かって意見を徴す ほか
●第5章 攘夷督促勅使東下決定顛末
 1 攘夷督促勅使東下の議
 2 攘夷督促勅使東下の議定まる
 3 青蓮院宮尊融(しょうれんいんのみやそんゆう)親王の態度 ほか
●第6章 江戸における開国論
 1 幕府制度の大改革
 2 部分的の諸改革
 3 手形の取付 ほか
●第7章 幕議、開国に決す
 1 江戸における長藩の運動
 2 幕議紛々、容易に決せず
 3 横井小楠と大久保忠寛(ただひろ)の会見(1) ほか
●第8章 勅使待遇改善と松平春嶽辞職問題
 1 勅使待遇問題
 2 勅使三條實美(さねとみ)より内示の案文
 3 松平春嶽辞職についての覚書(1) ほか
●第9章 政権返上論起こる
 1 勅使待遇問題いまだ決せず
 2 山内容堂の周旋
 3 大久保忠寛の政権返上論
●第10章 一橋慶喜辞職問題
 1 一橋慶喜、辞意を漏らす
 2 一橋慶喜、辞職願いを提出す
 3 松平春嶽、容易に出勤を肯(がえ)んぜず ほか
●第11章 三條・姉小路正副勅使東下
 1 正副勅使への使命申し達し
 2 勅使東下と礼接の改正案(1)
 3 勅使東下と礼接の改正案(2) ほか
●第12章 幕議、攘夷勅諚奉承に決す
 1 幕府の内情、薩士の運動
 2 


著者
徳富蘇峰(とくとみ・そほう)
1863年、熊本県生まれ。名は猪一郎。熊本洋学校に学び、同志社にて新島襄の教えを受ける。明治20(1887)年、民友社を設立、『国民之友』『国民新聞』を発行。貴族院議員を経て、評論家、歴史家。『近世日本国民史』により学士院恩賜賞を受ける。昭和18(1943)年、文化勲章受章。昭和32(1957)年逝去。主著に『将来之日本』『大正の青年と帝国の前途』『静思余禄』などがある。

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