講談社学術文庫大文字版オンデマンド

【重要】 大文字版オンデマンドの表紙はこの画像とは異なります

上記の画像は文庫版(元本)のカバーです。本の内容をお伝えするために掲出しました。「大文字版オンデマンド」の表紙は、全点統一デザイン。カバーはつきません。

中国の歴史5 中華の崩壊と拡大 魏晋南北朝

川本 芳昭 (著者)

シリーズ:中国の歴史

¥ 2,959 (本体: ¥ 2,690 + 消費税: ¥ 269)
数量 在庫 在庫あり

商品説明

◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
商品画像2枚目にあるサンプルと同様の
統一フォーマットになります。


【内容紹介】
講談社創業100周年企画「中国の歴史・全12巻」の学術文庫版。
第3回配本の第5巻は、220年の後漢滅亡から隋の天下統一(589年)にいたる大分裂の時代を取り上げる。

前漢・後漢の400年の大帝国は、後漢末期の混乱の中に崩壊し、魏・蜀・呉が争う三国時代を経て、晋の司馬炎による再統一をみるが、まもなく匈奴・鮮卑・羯・羌など異民族の大侵攻を招いていわゆる「五胡十六国」の大混乱時代に突入する。
華北はやがて鮮卑が建てた北魏が統一し(439年)、東魏、西魏、北斉、北周と興亡を繰り返す。

一方、江南には漢民族の王朝である宋に続き、斉、梁、陳と次々に王朝が交替する。胡漢の勢力がたがいにしのぎを削るなかで、華北では雲岡や龍門の壮麗な石窟寺院が営まれ、江南には建康(現在の南京)を中心に陶淵明、顧ガイ之らで名高い六朝文化が栄える。
この魏晋南北朝時代は、日本列島には邪馬台国や倭の五王が登場し、朝鮮半島には高句麗・百済・新羅が興って、東アジアの「世界秩序」が形成された。その中心をなす「中華」も分裂と融合を繰り返し、非漢民族が漢化(中国化)するなかで拡大し、新たな中華世界を形作っていったのである。

現代に続く中華意識と民族問題を視野に、東アジア世界の秩序の源流へとさかのぼる一冊。

*〔原本:2005年2月、講談社刊〕

【目次】
はじめに
第一章 魏晋南北朝時代の幕開け
第二章 胡漢の抗争
第三章 胡漢の壁を越えて
第四章 江南貴族制社会
第五章 南朝後期の政治と社会
第六章 江南の開発と民族間抗争
第七章 北魏孝文帝の改革
第八章 北朝後期の政治と社会
第九章 古代東アジアと日本の形成
第一〇章 中華世界の拡大と「新」世界秩序

学術文庫版のあとがき
主要人物略伝
歴史キーワード解説
参考文献
年表
索引


著者
川本 芳昭(かわもと・よしあき)
1950年長崎県生まれ。九州大学文学部卒業。九州大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。佐賀大学教養部助教授、九州大学大学院人文科学研究院教授などを経て、現在、九州大学名誉教授。主な著書に『魏晋南北朝時代の民族問題』(汲古書院)、『中国史のなかの諸民族』(山川出版社)、『東アジア古代における諸民族と国家』(汲古書院)など。

カテゴリ