講談社学術文庫大文字版オンデマンド

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中国の歴史8 疾駆する草原の征服者 遼 西夏 金 元

杉山 正明 (著者)

シリーズ:中国の歴史

¥ 2,959 (本体: ¥ 2,690 + 消費税: ¥ 269)
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商品説明

◆重要◆
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【内容紹介】
「中国の歴史・全12巻」の学術文庫版、第5回配本の第8巻は、中原の「中華王朝」を脅かし続けた北方遊牧民の興亡史。

8世紀半ば、唐王朝を揺るがした「安史の乱」は、600年におよぶ大変動の序奏だった。耶律阿保機のキタイ、李存勗ひきいる沙陀、李元昊の西夏、完顔阿骨打の金。多極化と流動化のはてに、歴史の統合者たる大モンゴル国が浮上する。

13世紀に世界史を大きく転回させた「大モンゴルの時代」は、突然訪れたわけではなかった。中国王朝史のなかで忘れられた英雄・耶律阿保機が、10世紀初頭に建国した「キタイ帝国」すなわち大契丹国は、中華風には「遼」と呼ばれる。現在の中国東北部から東モンゴルを領域とし、北宋を圧迫したが、1125年、金により滅亡する。その後、耶律大石が中央アジアに建国した「第二次キタイ帝国」は、「西遼」「カラ・キタイ」と呼ばれる。タングト族の李元昊が1038年に建国した大夏は、中華からは西夏と呼ばれ、1227年、モンゴルにより滅ぶ。ジュシェン族(女真族)の完顔阿骨打が建国し、北宋を滅ぼした金も、1234年、モンゴルにより滅ぼされる。

そして、チンギス・カンに始まる大モンゴル国は、5代皇帝・クビライの時代にユーラシアの海陸を覆う世界帝国となった。この超域帝国の宗主国を、中華風には「元」と呼ぶ。グローバル化の扉を開き、現代へと続く巨大帝国誕生のドラマ。

*〔原本:2005年10月、講談社刊〕

【目次】
はじめに 世界史のなかの中国史
第一章 巨大な変容への序奏
第二章 キタイ帝国への道
第三章 南北共存の時代へ
第四章 失われたキタイ帝国を訪ねて―歴史と現在を眺める
第五章 アジア東方のマルティ・ステイト・システム
第六章 ユーラシアの超域帝国モンゴルのもとで
おわりに グローバル化時代への扉

主要人物略伝
歴史キーワード解説
参考文献
年表
索引


著者
杉山 正明(すぎやま・まさあき)
1952年、静岡県生まれ。京都大学大学院文学研究科教授を経て、現在、京都大学名誉教授。著書に『モンゴル帝国の興亡』(上下、講談社現代新書)、『興亡の世界史09 モンゴル帝国と長いその後』(講談社、現在は講談社学術文庫)、『遊牧民から見た世界史』(日本経済新聞社)ほか。1995年に『クビライの挑戦』(朝日選書、現在は講談社学術文庫)でサントリー学芸賞、2003年に司馬遼太郎賞、2006年に紫綬褒章、2007年に『モンゴル帝国と大元ウルス』(京都大学学術出版会)で日本学士院賞を受賞。

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